足首の捻挫とは?症状・治療・病院を受診すべきタイミングを整形外科医が解説

小児足関節捻挫は、スポーツや転倒時に発生しやすく、適切な処置をしないと再発しやすい疾患です。進行度ごとの治療法やリハビリについて詳しく紹介します。
目次

捻挫とは?

捻挫とは、関節に強い力が加わることで関節を支える靭帯や関節包などの組織が損傷するケガです。

最も多いのは足首の捻挫(足関節捻挫)で、

  • 段差で足をひねった
  • スポーツ中に着地で足をひねった
  • 階段を踏み外した

などが原因で起こります。

「ただの捻挫だから大丈夫」と思われがちですが、靭帯断裂や骨折を伴うこともあり、適切な診断と治療が重要です。


捻挫の症状

捻挫では次のような症状がみられます。

痛み

歩行時や足首を動かした際に痛みが生じます。

腫れ

損傷した組織に炎症が起こり、受傷後数時間から翌日にかけて腫れが強くなることがあります。

内出血

皮下出血により足首周囲が青紫色になることがあります。

歩行困難

重症の場合は体重をかけられず歩行が困難になります。


捻挫で腫れや内出血がある場合は受診が必要?

次のような場合は骨折や靭帯損傷の可能性があります。

  • 腫れが強い
  • 内出血が広範囲にある
  • 歩けない
  • 強い圧痛がある
  • 数日経っても改善しない

このような症状がある場合は整形外科の受診をおすすめします。


捻挫は何科を受診する?

捻挫をした場合は整形外科を受診しましょう。

整形外科では

  • レントゲン検査
  • 超音波(エコー)検査
  • MRI検査(必要時)

などを行い、

  • 捻挫
  • 靭帯損傷
  • 骨折

を正確に診断します。


捻挫の治療

受傷直後の応急処置

応急処置の基本はRICE処置です。RICEとは、rest(冷却)、ice(冷却)、compression(圧迫)、elevation(挙上)の4つの処置の頭文字を並べたものです。RICE処置は、捻挫や肉離れなどの四肢のケガで行います。

RICE処置に必要な器具

  • アイスボックスに氷(冷却スプレーは深部までの冷却効果はなし)
  • ビニール袋
  • アイスバッグ
  • 弾力包帯
  • 包帯(バンテージ)
  • テーピングパッド

RICE処置の方法

  • Rest(安静)
    • 損傷部位の腫脹や血管・神経の損傷を防ぐことが目的です。福木やテーピングにて損傷部位を固定します。
  • Ice(冷却)
    • 二次性の低酸素障害による細胞壊死と腫脹を抑えることが目的です。ビニール袋やアイスバッグに氷を入れて、患部を冷却します。15~20分冷却したら(幹部の感覚が無くなったら)はずし、また痛みが出てきたら冷やします。これを繰り返します(1~3日)
    • ビニール袋に氷を入れたら、口にビニール袋の口をあて吸って空気を抜きます。
    • なるべく患部に直接氷をあてずに、アンダーラップを巻いたり、氷の入ったビニール袋をタオルでくるみます。
  • Compression(圧迫)
    • 患部の内出血や腫脹を防ぐことが目的です。スポンジやテーピングパッドを腫脹が予想される部位にあて、テーピングや弾性包帯で軽く圧迫気味に固定します。
  • Elevation(挙上)
    • 腫脹を防ぐことと腫脹の軽減を図ることが目的です。損傷部位を心臓より高く挙げるようにします。

捻挫に湿布は効果がある?

湿布には炎症や痛みを軽減する効果が期待できます。

ただし湿布だけで靭帯が治るわけではありません。

重症度に応じた固定やリハビリが重要です。


捻挫のテーピングやサポーターは必要?

受傷直後は、

  • テーピング
  • サポーター
  • 装具

などを用いて足首を保護することがあります。

適切な固定を行うことで痛みを軽減し、靭帯が修復しやすい環境を作ります。

ただし固定期間が長すぎると関節が硬くなるため注意が必要です。


捻挫はどれくらいで治る?

症状の程度によって異なります。

軽症

約1〜2週間

中等症

約3〜6週間

重症

2〜3か月以上

スポーツ復帰までにはさらに時間を要する場合があります。


捻挫が治らない原因

次のようなケースでは症状が長引くことがあります。

  • 靭帯損傷を見逃している
  • 骨折を伴っている
  • 適切な固定をしていない
  • リハビリ不足
  • 足関節の不安定性が残っている

「何週間も痛みが続く」
「何度も捻挫を繰り返す」

という場合は再評価が必要です。


捻挫後のリハビリが重要です

捻挫は痛みが軽減した後のリハビリが非常に重要です。

リハビリでは

  • 足首の可動域改善
  • 筋力強化
  • バランストレーニング
  • 再発予防指導

を行います。

適切なリハビリを行うことで再発リスクを減らすことができます。

より詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください

院長紹介

枚方大橋つじもと整形外科クリニック
院長 辻本 武尊

私はこれまで約18年間にわたり大学病院や地域の中核病院で整形外科診療に従事し、脊椎疾患を専門としながら、関節疾患やスポーツ障害、骨粗しょう症など幅広い診療を行ってまいりました。脊椎疾患では1,000件以上の執刀、2,000件以上の手術に携わった経験があります。

当院では、専門分野である脊椎疾患はもちろん、整形外科全般の診療に対応しています。患者さま一人ひとりの症状や生活背景に合わせ、治療から予防、リハビリテーションまで総合的な医療を提供いたします。お身体のことでお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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