環軸関節回旋位固定

原因

首の骨の1番目(環椎)と2番目(軸椎)で作られる環軸関節は、首を左右に回す役割があります。子どもの場合、軸椎の「歯突起」が未発達で周囲の組織も柔らかいため、関節がずれやすい特徴があります。
のどの炎症や炎症性疾患、軽い外傷などがきっかけで発症することが多いです。

症状

突然、首が傾いたまま動かなくなり、無理に動かそうとすると痛みが出ます。いわゆる「斜頚(しゃけい)」のような状態になるのが典型的です。

診断

医師による首の動きや姿勢の観察、触診を行い、必要に応じてレントゲンやCTで関節のずれを確認します。

治療

多くは安静にしているだけで数日~10日ほどで回復します。改善が見られない場合は、頚椎カラー(首の固定具)を使って安静を保ちます。

1週間以上改善しない場合は入院し、場合によってはハロー牽引やハローベストなどの装具を使います。長期間続く場合には手術が検討されることもあります。

環軸関節回旋位固定の多くは保存的治療(安静や装具、薬)で改善しますが、放置すると慢性化することもあります。首の痛みや傾きが続くときは、早めの受診をおすすめします。当院では丁寧な診察と画像検査で原因を見極め、適切な治療を行います。

▶参考:日本整形外科学会
▶監修:辻本武尊(枚方大橋つじもと整形外科クリニック院長・医学博士)


当クリニックでは、患者様の症状や治療に合わせた疾患別パンフレットをご用意しています。
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