骨粗しょう症治療薬「アレドロン酸」とは?効果・服用方法・注意点を解説

目次

アレンドロン酸ってどんな薬?

アレンドロン酸は、骨粗しょう症の治療に用いられる代表的な薬のひとつです。ビスホスホネート系と呼ばれる薬で、骨を壊す働き(破骨細胞の活動)を抑えて、骨を強く保つ手助けをします。特に、閉経後の女性・高齢者・ステロイド長期使用などで骨折リスクが高い方に有効です。

アレンドロン酸は破骨細胞による「骨吸収」を抑制します

週1回服用のポイント

この薬(アレンドロン酸錠 35 mg)は 週に1回、決まった曜日・朝起きてすぐに服用 するタイプのお薬です。以下が特に重要なポイントです。

  • 起床後すぐ、 空腹時に コップ1杯(約180mL)の水(普通の水)で服用してください。
  • 錠剤は かまずに 丸ごと服用してください。
  • 飲んだ直後から 30分間は飲食・他の薬の服用・横になることを避ける ことが重要です。
  • このような服用方法を守ることで、薬の吸収が良くなり、食道・胃への刺激も避けられます。
アレンドロン酸錠35mg「サワイ」

なぜこのような服用方法なの?

  • アレンドロン酸は、服用後しばらく骨に留まって効果を発揮します。そのため「毎日」ではなく「週1回」の服用で十分な効果が期待できます。
  • 食べ物・飲み物(特にカルシウム・マグネシウムなどを多く含む)・他の薬と一緒に摂ると、薬の吸収を妨げる可能性があります。
  • 服用後すぐに横になると、錠剤が食道に長く留まり刺激を起こし、食道炎や胸やけなどのトラブルにつながる恐れがあります。

飲み忘れたらどうする?

  • 食べ物・飲み物を取っていない場合
  • 食べ物・飲み物をとった場合 気付いた翌朝に1錠飲んでください。その後は、以前に決めていた曜日に戻して服用を継続してください。

※ただし、同じ日に2錠飲むことは避けてください。


注意してほしい副作用・受診のタイミング

以下のような症状が出た場合は、主治医または薬剤師にご相談ください。

  • 胸やけ、胃・食道付近のむかつきや痛み。
  • 太ももの付け根・前腕・手首あたりに痛みを感じる。
  • 顎の痛み・歯のゆるみ・歯ぐきの腫れや膿が出る。※歯科・口腔外科を受診する際には、この薬を使っていることを必ず伝えてください。
  • 外耳炎・耳痛など。

これらはまれですが、重大な合併症につながる可能性もあるため、早めの相談が大切です。


服用前・服用中に知っておきたいこと

  • 腎機能が低下している方や、既に食道疾患をお持ちの方は投与が慎重に行われます。
  • 歯科治療(特に抜歯やインプラントなど)を受ける予定がある場合は、この薬を使用していることを歯科医師に伝えてください。
  • 長期間使用する際には、医師と相談の上、「休薬期間(ドラッグホリデー)」を検討するケースもあります。
  • 他の骨粗しょう症治療薬(注射タイプなど)と併用するかどうかも、患者さんの骨折リスク・生活状況・全身状態によって医師が判断します。

まとめ

「骨粗しょう症=静かに進行する骨の病気」として、骨折予防は早期からの治療が鍵です。アレンドロン酸錠35 mgを 決められた曜日・正しい方法で継続服用 することで、骨折リスクを下げ、生活の質を守る大きな力になります。
服用方法・タイミング・副作用の注意点をしっかり理解し、定期的な骨密度測定・医師とのフォローアップも忘れずに。ご不明な点はいつでもご相談ください。

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