【かけがえのない経験】長女誕生【院長の人生ノート32】

 大学院生活は、病院勤務の時と違い自分の裁量で研究室に向かい実験を行う生活であったため、時間に融通の利く生活でした。大学院生1年目で妻と結婚し、妻はこの時期に妊娠することになりました。妊婦ですのでやはり体調が優れない日もあり、あまり役に立っていたかどうかは別として、多少なりとも妻の支えになることができたとは思います。また、時間に融通が利くことで、万が一何かあったときにすぐに対応できるということで私自身も心の余裕を持つことができました。

 2015年4月4日、第1子となる長女が誕生しました。幸い、私は出産に立ち会うことができ、新たな命の誕生という唯一無二の瞬間を経験することができました。生まれてきた娘の顔を初めて見た瞬間は今でも忘れられません。生まれたばかりで皺くちゃの顔なのに、何となく自分の面影があり、恐る恐る抱いてみると直ぐに消えそうなほど儚い存在ではありませんか。不思議なことに、私は娘が生まれたと同時に父親となったことを瞬時に感じることができました。この小さな、それでも確実に自分のDNAを受け継いでいるであろう命を、何としてもでも守らなければならないという使命を課されたことを、瞬時に自覚したのです。

 幸い、長女は順調な成長曲線を描き乳幼児から幼児、小児へと階段を上っていきました。大学院生時代には時間に余裕があったおかげで、長女がすくすくと育っていくことを一緒に過ごすことで実感し、見守ることができたことは大きな財産です。

1歳ころの長女と

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