【医学生】金銭感覚のギャップ【院長の人生ノート9】

 先にも触れたように、高知大学医学部は田んぼのど真ん中のまさに‘陸の上の孤島’といった立地にあり、高知市内の中心部までも車で30分ほどかかるような場所です。私は当初、20分ほどかけて自転車で通学していたのですが、車がないと日常生活にも支障が出るような場所であることにすぐに気が付き、車の購入を考えるようになりました。高知に来てからも仕送りはなく、奨学金とバイト代で生活していたのでお金に余裕はありませんでしたが、中古で10年落ちのハイラックスサーフを40万くらいで購入し、卒業するまで6年間愛用しました(途中オーバーヒートなどで壊れかけましたが…)。

 医学部に入って驚いたことは、飲み会に2次会があるということでした。北海道大学や予備校に通っているときは、飲み会に行っても一つの店に数時間居座り、一人3,000円くらいの飲食代を支払うことが多く、それが普通だと思っていました。ところが、医学部生の飲み会では2次会、3次会があるのが当たり前、それぞれ4,000~5,000円で合計1万円を超えることも珍しくなく、お金に余裕のなかった私は‘医学生は学生なのに何と金持ちが多いんだ’と心底驚いたものです。

 先述したように、北大時代と同様に実家からの仕送りはなく、すべて奨学金とバイト代で生活費を稼いでおりました。さらに、家庭の経済状況から授業料も半額免除にしてもらっていましたので、いわゆる世間でいう「苦学生」という部類に入っていたのではないかと思います。ただ、私自身は全く苦学生という意識はなく、自分で稼いで自分で生活するというのは当たり前の感覚でした。

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