骨折の治りを早める最新治療「LIPUS（低出力超音波）」を導入しました【アクセラス2】

こんにちは！
枚方大橋つじもと整形外科クリニックです。

骨折の治療は、単に「折れた骨を固定して待つ」だけではありません。
固定期間が長くなると、筋力の低下や関節のこわばり、日常生活への制限など、さまざまな不安を感じる方も多いでしょう。

当院では、こうした「できるだけ早く回復したい」「元の生活に早く戻りたい」という患者さまの声にお応えするため、低出力超音波パルス（LIPUS）治療を導入しました。
この治療は、骨折部位にやさしい超音波刺激を与えることで、骨の修復を促進し、治癒までの期間を短縮させることが期待される最新の方法です。

なぜ骨折治療を早くしたいのか？

骨折は、骨そのものが折れてしまうだけでなく、固定期間中の動きの制限・筋力低下・関節可動域の制限・再び骨折しやすい状態になるリスクなど、日常生活やスポーツ・仕事復帰に大きな影響をおよぼします。
とりわけ「高齢」「骨粗しょう症」「糖尿病」「喫煙」「骨癒合が遅れている状態」などの背景がある場合、骨折の治りが通常よりも遅れることがあります。
当院では、こうした“治りを遅らせない／回復を早める”ための治療オプションとして、LIPUSを本格的に導入しました。

LIPUSとは何か？

LIPUS（Low Intensity Pulsed UltraSound：低出力超音波パルス）とは、骨折部位に弱い超音波のパルス（断続的な刺激）を当てることで、骨の再生（骨癒合）を促す治療法です。
この治療法では、

• 骨形成を担う骨芽細胞の活性化、コラーゲン（骨の基質となるタンパク質）の生成促進、血管新生の補助 などが報告されています。
• 炎症反応を適切に調節して骨癒合をスムーズにする働きもあります。
• 臨床研究では、治癒期間が 30〜40%短縮されたという報告もあります。

つまり、「骨をつくる力を助ける」「骨を治す“時間”を減らす」ことを目指した治療です。

当院が採用した装置：アクセラス2（日本シグマックス株式会社）

当院では、信頼性の高い医療機器として「アクセラス2」を導入し、骨折治療をサポートしています。

この装置の特徴

• 1日20分程度の照射時間で通院治療が可能。
• 患者様の固定状態・骨折部位に応じた出力調整が可能。
• 非侵襲・痛みのない治療で、患者様のご負担を軽減。
• 保存療法（手術をせずに治療中の骨折）や骨癒合の遅れが懸念されるケースにも対応可能。

当院ではこのような最新機器を用い、骨折後の“早期回復・日常生活・スポーツ・仕事復帰”を目指しております。

期待される効果とおすすめの方

期待できる効果

• 骨折治癒期間の短縮 → 固定期間や通院期間の軽減につながる可能性があります。
• 骨癒合が遅れていたり、骨粗しょう症が背景にある骨折の改善補助。
• 治療中の痛み軽減・骨折治癒に関連する機能改善（報告あり）

こんな方におすすめです

• 保存治療中（ギプス・装具などで骨折を固定中）の方
• 骨癒合が「なかなか進まない」「治りが遅い」と言われている方
• 骨粗しょう症・高齢・糖尿病・喫煙などで骨の治りに不安のある方
• スポーツや仕事復帰をできるだけ早く目指される方

当院での治療の流れ

安心して受けていただくために

LIPUSは非常に有用な治療ではありますが、すべての骨折に“必ず治りを早める”というわけではありません。骨折の種類・骨のずれ・固定の安定性・患者様ご自身の骨の健康状態（例えば骨粗しょう症・栄養状態・喫煙・薬剤使用など）の影響を受けます。
そのため、当院ではLIPUSを含めた総合的な骨折治療アプローチ（固定・理学療法・栄養・生活習慣・必要に応じて手術）を実施し、患者様一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。
ご不明な点やご不安な点は、どうぞお気軽にお尋ねください。

まとめ

骨折から「より早く」「よりしっかり」「元の生活・仕事・スポーツに戻る」ために、当院ではLIPUS治療（アクセラス2）を新たな選択肢としてご提供いたします。
固定治療中・治りが遅れている・早く復帰したい――そんな思いをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
皆さまの骨の健康、回復をスタッフ一同、全力でサポートいたします。