マレット変形(槌指)

症状

マレット変形(槌指(ついし))になると、手指の第一関節が木槌(マレット)のように曲がったままで腫れや痛みがあり、自分で伸ばそうとしても伸びません。しかし手伝ってもらうと伸びます。

原因

突き指の一種で、ボールなどが指先に当たった時に起こります。

このような直接的な外傷の他に、リウマチをはじめとした関節炎もマレット変形を引き起こします。この場合、炎症や関節の変形により伸筋腱の変性や断裂が生じ、指の動きが制限されます。

病態

上:正常、真ん中:腱断裂、下:骨折を伴うもの

伸筋腱が伸びたために生じるものと、第1関節内の骨折により生じるものの、二つのタイプがあります。

  1. 腱断裂:指を伸ばす腱が切れた状態
  2. 骨折を伴うもの:腱がついている骨の一部が折れた状態

診断

第一関節が曲がった状態で、自分では伸ばすことができず手伝うと伸ばすことができれば診断は容易です。レントゲン写真で骨折の有無を確認します。

治療

病態や骨折後の経過期間によって治療は異なります。腱断裂では一般に保存療法として、受傷した指を伸ばすための装具を6-8週間装着します。骨折を伴う場合は手術療法が必要となることがあります。

保存療法

左:ばね式固定用装具、右:プラスチック製固定用装具

手術療法

鋼線による固定法