モートン神経腫

症状

足の指(足趾)の神経が骨の間に挟まれることにより神経が障害され、足の指の股(趾間)の知覚異常や痛みを起こす疾患です。

歩行時、趾間に放散するピリピリと刺すような痛みや痺れ感、中には灼熱感を感じることもあります。

重症の場合には、歩けないほどの痛みが生じる場合があります。知覚異常は特に第3趾と第4趾の間、第2趾と第3趾の間に多くみられます。

原因

足趾に向かう神経は、指の間をすり抜けるように走行します。骨の間は靭帯で強固に連結されており、特に第2趾と第3趾、第3趾と第4趾の間は狭くなっています。これにより神経が障害されやすくなっています。 また第3趾の骨は動きが少ないのに対して、第4趾の骨は動きが大きいために、 第3趾と第4趾の間は神経がより刺激を受けやすいです。

ハイヒールなど幅の狭い靴を履いたり、長時間立ちっぱなしのことが多いと、神経が圧迫を受けて神経障害を起こします。中には神経が腫れて神経腫を形成することもあります。
また外反母趾などの骨の形態異常やガングリオンなどの腫瘍が神経を圧迫することがあります。

診断

以下の症状が認められた場合、モートン神経腫と診断されます。

  • 歩行時に足趾の付け根から指先にかけての痛み、しびれ、灼熱感がある。中には安静時にも症状がでることもある。
  • 靴を履いているときに症状が強くなり、靴を脱ぐと軽快する。
  • 足趾の付け根を横から握って圧迫すると、趾間の痛みや腫瘤を感じる。

治療

保存療法

  • 幅の狭い靴やハイヒールなどの使用を控えます。
  • 中足骨パッドや足底挿板(インソール)を使用します。
  • ステロイドと局所麻酔薬の局所注射を行います。数回の注射で約半数に効果があります。

手術療法

  • 保存療法を行っても症状の改善がみられない場合には、手術療法を選択することがあります。
  • 足背もしくは足底を数センチ切開して靭帯を切り離し、神経腫を切除します。

モートン病は放置すると、症状が進行して痛みやしびれが強くなり、足全体にまで症状が広がることもあります。最悪の場合には歩けなくなってしまう場合もあるため、症状を放置せず早めに整形外科を受診しましょう。