骨粗しょう症のリスクが高い人は?生活習慣からチェックしよう

こんにちは、枚方大橋つじもと整形外科クリニックです。
当院では骨粗しょう症の予防、早期発見・治療に力を入れています。
骨粗しょう症は自覚症状がないまま進行し、ちょっとした転倒でも骨折を起こす可能性が高くなります。また、骨折の治りも遅くなるため、寝たきりの原因にもなります。(実際、寝たきりの原因となる大腿骨骨折の8割以上は転倒によります。)
では骨粗しょう症のリスクが高い人とはどのような人でしょうか?
骨粗しょう症の原因
骨量が減少する最も大きな原因は加齢ですが、遺伝や生活習慣、閉経(女性のみ)の影響を受ける複合的疾患であることがわかっています。
- カルシウムの摂取不足
- 女性ホルモンの欠乏
- カルシウム調整機能の衰え
上記の原因以外にも、卵巣摘出・糖尿病・ステロイド薬・慢性肝障害など他の病気や薬が原因で起きる骨粗鬆症の場合は、年齢や性別に関係なく発症します。
骨粗しょう症になりやすい人

1、多量飲酒
1日2単位(ビール中瓶2本、日本酒2合)で骨折リスクが高くなります。男女差はありません。

2、喫煙
喫煙者>禁煙者>非喫煙者の順で骨折のリスクが高まります。

3、加齢
同じ骨密度でも年齢が高いほど、骨折する危険が高くなります。

4、低体重
低BMIの人は特に大腿骨骨折を起こしやすくなります。

5、ステロイド副薬歴
ステロイド治療は骨密度を低下させます。

6、閉経
閉経年齢の早い人、両側の卵巣を摘出している人も危険が高くなります。

7、カルシウム不足
カルシウム摂取量が少ないと低骨量の危険が高くなります。

8、過去の骨折
過去に、椎体、大腿骨、上腕骨、橈骨の骨折があると
新たな骨折が発生しやすくなります

9、遺伝
日本を含む東アジアに多いモンゴロイド系の人は骨量が少なく骨折を起こしやすくなります。
家族に骨粗鬆症の人がいる場合も同様です。

10、運動不足
運動は継続して実施することで若年~中年期では骨量増加、
高齢者は転倒予防につながります。
骨の健康度チェックリスト
次の項目について、当てはまる部分の点数を合計してください。
あなたの骨の健康度がわかります。
牛乳、乳製品をあまりとらない | 2点 |
小魚、豆腐をあまりとらない | 2点 |
タバコを良く吸う | 2点 |
お酒がよく飲むほうだ | 1点 |
天気のいい日でもあまり外に出ない | 2点 |
体を動かすことが少ない | 4点 |
さいきん、背が縮んだような気がする | 6点 |
最近、背中が丸くなり、腰が曲がってきた気がする | 6点 |
ちょっとしたことで骨折した | 10点 |
体格はどちらかと言うと細身だ | 2点 |
家族に「骨粗しょう症」と診断された人がいる | 2点 |
糖尿病や、消化管の手術を受けたことがある | 2点 |
(女性)閉経を迎えた(男性)70歳以上である | 4点 |
あなたの合計点数に当てはまる点数を押してください。
今は心配ないと考えられます。これからも骨の健康を維持しましょう。
骨粗しょう症のリスクのある方へ
骨密度の測定は、非侵襲的で簡単に行える検査です。検査結果に基づいて、必要な治療や予防策を提案させていただきます。早期に骨密度の状態を把握し、適切な対策を講じることで、将来的な骨折のリスクを減らすことができます。
ご不安な点があれば、スタッフが丁寧にご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。皆さまの骨の健康を守るために、ぜひこの機会に検査を受けて、将来の健康に備えましょう。
骨を強くする栄養素については、こちらの記事をご覧ください。
当院での骨粗しょう症診断や治療については、診療案内をご確認ください。

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