40代から骨粗しょう症検診を受けた方がいい理由

「骨粗しょう症は高齢者の病気」と思っていませんか?
実は、骨の健康は40代から大きく変化し始めます。

将来の骨折を防ぐためには、早い段階でのチェックがとても重要です。

■骨量は40代から徐々に減少します

骨の量(骨密度)は、20〜30代でピークを迎え、その後は徐々に減少していきます。
この若い時期に達する骨の最大量を「ピークボーンマス(最大骨量)」と呼びます。

このピークボーンマスが十分でない場合、もともとの骨の“貯金”が少ない状態となるため、年齢を重ねたときに骨粗しょう症になりやすく、場合によっては若いうちから骨密度の低下が問題となることもあります。

特に女性は、閉経をきっかけに女性ホルモンが減少し、骨密度が急激に低下します。

つまり、骨粗しょう症は「ある日突然なるもの」ではなく、40代からすでに進行が始まっている可能性があります。

■若い方でも骨粗しょう症になることがあります(続発性骨粗しょう症)

骨粗しょう症は加齢によるものだけではありません。

ホルモンの病気や内科疾患、薬の影響などが原因で起こる「続発性骨粗しょう症」と呼ばれるタイプもあります。

内分泌性副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、甲状腺機能亢進症、性腺機能不全など
栄養性胃切除後、神経性食欲不振症、吸収不良症候群、ビタミンC欠乏症、ビタミンAまたはD過剰
薬物ステロイド薬、抗痙攣薬、ワルファリン、性ホルモン低下療法治療薬、SSRI、メトトレキサート、ヘパリンなど
不動性全身性(臥床安静、対麻痺、廃用症候群、宇宙旅行)、局所性(骨折後など)
先天性骨形成不全症、マルファン症候群
その他糖尿病、関節リウマチ、アルコール多飲(依存症)、慢性腎臓病(CKD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など
続発性骨粗鬆症のリスクの高い状態

そのため、若い方でも骨密度が低下している場合があり、「年齢的にまだ大丈夫」とは言い切れません。

気になる症状やリスクがある方は、年齢に関わらず一度検査を受けることをおすすめします。

■40代で一度チェックしておくことが大切

骨密度検査を一度受けておくことで、
・現在の骨の状態がわかる
・将来のリスクが予測できる
・早めに対策(運動・食事・治療)ができる

といったメリットがあります。

特に以下の方は、早めの検査をおすすめします。
・閉経が近い、または閉経している
・家族に骨粗しょう症の方がいる
・運動習慣が少ない
・やせ型である
・喫煙・過度の飲酒習慣がある

■早めの対策で将来の骨折を防げます

骨粗しょう症による骨折は、生活の質(QOL)を大きく低下させます。
特に背骨や大腿骨の骨折は、寝たきりの原因になることもあります。
さらに、入院や介護費用の増加、家族の介護負担など、身体面だけでなく社会的・経済的な影響も無視できません。

骨折による経済的な負担の例

しかし、早期に発見できれば
・骨密度の低下をゆるやかにする
・骨折のリスクを下げる
ことが可能です。

■当院での骨粗しょう症検診について

当院では、腰椎や大腿骨の骨密度を測定できるDXA検査を行っています。
短時間で正確に測定でき、将来の骨折リスクの評価が可能です。

枚方市の骨粗しょう症検診の対象の方は、公費での受診も可能です。
(対象年齢・費用についてはこちらのページをご確認ください)

■まとめ

骨粗しょう症は「予防できる病気」です。
その第一歩が、40代からの骨密度チェックです。

将来も元気に動ける体を維持するために、
一度骨の状態を確認してみませんか?

監修:辻本武尊(枚方大橋つじもと整形外科クリニック院長、医学博士、日本骨粗鬆症学会認定医ほか)

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