膝蓋骨脱臼
発症
ジャンプの着地などで、膝を伸ばす筋肉(大腿四頭筋)が強く収縮したときに起こりやすいけがです。膝蓋骨は大腿骨に対して外側に脱臼することがほとんどで、直ぐに自然に整復することが多いです。最初の脱臼以降、しばしば繰り返し脱臼が起こることがあります。(反復性脱臼)
病態
生まれつき膝蓋骨が脱臼しやすい素因を持っていることが多いです。膝蓋骨や大腿骨の形の異常、大腿四頭筋の作用する方向と膝蓋靭帯の方向が大きく異なっていることなどがあげられます。また膝蓋骨の脱臼や整復の際に膝蓋骨や大腿骨の関節面の一部が骨折することがあります。

治療
脱臼直後には、整復をした後に、疼痛や腫脹に対して外固定などの一般的な処置が必要です。反復性脱臼や、初回脱臼でも脱臼しやすい素因が明らかで反復性脱臼になる可能性が高い場合には手術治療が勧められます。手術を行わない場合には、脱臼しにくくするための装具を用いる場合もあります。治療方針は年齢や病態などによってさまざまなので、担当医とよく相談して決めることが大切です。

スポーツ復帰
スポーツ復帰は、膝の疼痛、腫脹、運動制限が消失し、筋力も回復してからになるので、通常は2か月以上かかります。手術を受けた場合は、手術の方法にもよりますが、3~6か月はかかります。
▶参考:日本整形外科学会
▶監修:辻本武尊(枚方大橋つじもと整形外科クリニック院長・医学博士)
