ウゴービ治療中に気をつけたい“現代型栄養不足”とは

ウゴービによって「食欲が減った」「食べる量がかなり少なくなった」という方は多くいらっしゃいます。
体重が減ること自体は治療の目的のひとつですが、食事量が極端に減ってしまうと、現代人でも“栄養失調”のような状態になることがあります。

「栄養失調」というと、食べ物が不足している時代の病気というイメージを持たれるかもしれません。
しかし実際には、“カロリーは足りていても、必要な栄養素が不足している状態” は現代でも非常に多くみられます。

特にウゴービ治療中は、

  • 食欲が落ちる
  • 食事回数が減る
  • 少量しか食べられない
  • 偏ったものだけ食べやすくなる
  • 胃もたれや吐き気で食事を避ける

といった理由から、必要な栄養素が不足しやすくなります。

栄養不足で不足しがちな栄養としてミネラルが挙げられます。

日本人に不足しているミネラルと症状の例
  • カルシウム骨や歯が脆くなる
  • マグネシウム筋肉がつる、痙攣しやすくなる

また、ビタミンの中にも普通の食生活でも不足しがちなものがあります。

日本人に不足しているビタミンと症状の例
  • ビタミンA
  • ビタミンB1
  • ビタミンC

などが起こることがあります。


目次

「痩せたけど体調が悪い」は要注意

ウゴービで順調に体重が減っていても、

  • 疲れやすい
  • フラフラする
  • 集中力が落ちる
  • 髪が抜けやすい
  • 筋力が低下した
  • 便秘になった
  • 冷えやすい
  • 立ちくらみがある

といった症状が出る場合は、単なる「ダイエット効果」ではなく、栄養不足が関係している可能性があります。

特に注意したいのが「筋肉量の低下」です。
食事量が減った状態でタンパク質不足になると、脂肪だけでなく筋肉も落ちやすくなります。

筋肉量が減ると、

  • 基礎代謝が低下する
  • 疲れやすくなる
  • リバウンドしやすくなる
  • 肩こりや腰痛が悪化する
  • 将来的な転倒リスクが高まる

など、体にさまざまな影響を及ぼします。


「食べないこと」より「必要な栄養を摂ること」が大切

体重を減らすことだけを目的にしてしまうと、
「食べないほど良い」と考えてしまう方も少なくありません。

しかし本来、健康的な減量で大切なのは、

  • 必要な栄養をしっかり摂る
  • 筋肉を維持する
  • 無理なく継続する
  • 体調を崩さない

ことです。

ウゴービ治療では、単に体重を落とすだけではなく、
「健康的に痩せる」ことが非常に重要です。

次回は「栄養バランスの良い食事」についてご紹介します。

監修:辻本武尊(枚方大橋つじもと整形外科クリニック院長・医学博士)
参考文献:飯田薫子・寺本あい 監修『一生役立つ きちんとわかる栄養学』西東社

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