ウゴービ治療中の副作用別 食事の工夫について

ウゴービ治療では、食欲低下に加えて、
- 悪心(吐き気)
- 嘔吐
- 胃もたれ
- 下痢
- 便秘
などの消化器症状がみられることがあります。
特に治療開始後や増量後の1か月程度は症状が出やすい時期です。
多くは徐々に慣れて軽快していきますが、食事内容を少し工夫することで、症状が楽になることもあります。
今回は、副作用別の食事のポイントについて解説します。
悪心(吐き気)・嘔吐・胃もたれがある時
ウゴービによって胃の動きがゆっくりになるため、
- 食後にムカムカする
- 胃に食べ物が残っている感じがする
- 少し食べただけで苦しい
- においで気分が悪くなる
といった症状が出ることがあります。
食事のポイント
一度にたくさん食べない
「3食しっかり食べよう」と無理をするより、少量を数回に分けて食べる方が楽なことがあります。
消化の良い食事を心がける
脂の多い肉や食物繊維が多くかたい野菜を避け、消化の良い食事を心がけます。
とはいえタンパク質は胃粘膜の材料になるので必要不可欠。
胃粘膜を保護する働きがあるぬめり成分を含むオクラや長芋、胃粘膜の週副作用が期待されるビタミンUが豊富なキャベツやブロッコリーなどと一緒に取ると良いでしょう。
消化を助ける食べ物を選ぶ
例えば大根にはでんぷんを分解するアミラーゼや、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素が入っていて、食べ物の消化を促進する働きがあります。
冷たいものの方が食べやすいことも
温かい食事はにおいで気分が悪くなることがあります。
ゼリーや冷たいスープ、ヨーグルトなどが食べやすい場合もあります。
食後すぐ横にならない
胃もたれを悪化させることがあるため、食後は少し座って過ごしましょう。

下痢がある時
下痢が続くと、
- 水分不足
- 電解質不足
- 体力低下
につながることがあります。
食事のポイント
水分をこまめに摂る
一度に大量ではなく、少しずつこまめに飲んで脱水を防ぎましょう。
ただしコーヒーや炭酸飲料、お酒などの刺激物は控えた方が良いでしょう。
また冷たい飲み物はお腹が刺激されることがあるので、摂りすぎに注意です。
消化に優しいものを選ぶ
おかゆやうどんなどの炭水化物だけでなく、他の栄養素もバランスよくとることが大切です。
特に傷ついた粘膜の修復に必要なたんぱく質や、水分と一緒に失われるナトリウムやカリウムなどのミネラルの摂取を心がけましょう。
刺激物を控える
以下は症状を悪化させることがあります。
- アルコール
- 香辛料
- 脂っこいもの
- カフェイン

便秘がある時
ウゴービによって便の材料になる食事の量、特に食物繊維や水分量が減ることで、便秘になる方も少なくありません。
食事のポイント
食物繊維を意識する
バナナのような滑らかな便がするっと出るのが理想です。
そのためには、消化されずに大腸まで送られ、便の元になる食物繊維が必要です。
1日20gを目安に、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方をバランスよく食べましょう。
不溶性は穀類や豆類に、水溶性は野菜や海藻、果物に多く含まれるので、色々な食材を食べるのがコツです。
ただし便秘の人の中には不溶性食物繊維を摂りすぎると腹痛を起こす人もいます。
その場合は不溶性食物繊維を控えて、水溶性食物繊維を中心に摂取しましょう。
水分をしっかり摂る
便が硬くなるのを防ぐには、水分とともにマグネシウムの摂取を心がけます。
マグネシウムは町内の水分量を増やす働きを持っていて、下剤にも使用されるミネラルです。
腸内環境を整える
腸内の悪玉菌が増えると正常に腸が働く無くなり、便秘や下痢の原因になります。
乳酸菌の一種であるビフィズス菌とオリゴ糖を積極的に摂取して腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えましょう。
トイレに入る習慣を
決まった時間にトイレに入る習慣を心がけましょう。
起床後、コップ1杯の冷たい水や牛乳を飲むと胃腸の働きが活発になり、排便が促されるので効果的です。

無理をしすぎず、症状が強い時は相談を
副作用は多くの場合、時間とともに軽快していきます。
しかし、
- 水分も摂れない
- 食事がほとんどできない
- 嘔吐が続く
- 強い腹痛がある
- 症状が長く続く
場合は、無理をせず医師にご相談ください。
ウゴービ治療では、「食べないこと」ではなく、体調を整えながら健康的に続けることが大切です。

監修:辻本武尊(枚方大橋つじもと整形外科クリニック院長・医学博士)
参考文献:飯田薫子・寺本あい 監修『一生役立つ きちんとわかる栄養学』西東社
