肥満症治療【ウゴービ®】
体重を減らして、痛みを減らす
ひざ・腰の負担を軽くする、新しい肥満症治療
【ご注意】美容目的での治療ではありません。
本治療は、医師の診察により、肥満が関節痛などの原因の一つと考えられ、減量による医学的メリットが大きいと判断された方を対象としています。美容目的での治療は行っておりませんので、あらかじめご了承ください。治療開始前には、安全に受けていただくため、診察および血液検査などを行い、全身状態を確認いたします。

関節を守るための肥満治療
このような症状はありませんか?
- ひざや腰の痛みがあり、「体重を減らした方がよい」と言われたことがある
- 体重の増加とともに、歩くのがつらくなってきた
- 関節への負担を減らすために、医学的なサポートのもとで減量したい
これらに当てはまる方は、肥満症が腰や膝の痛みの原因や悪化につながっている可能性があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
肥満による関節への影響
体重が1kg増えると、膝には約3〜5kg分の負担がかかるとされ、歩行時の軟骨への圧力も増加します。反対に、2〜3kgの減量でも膝への負担は軽くなり、痛みや炎症の改善が期待できます。肥満は変形性膝関節症の発症・進行リスクを高めるため、体重管理は関節を守るうえで重要な治療のひとつです。
腰も同様に、体重が1kg増えると約3〜5kg分の負担が増えるといわれています。体重増加は姿勢のバランスを崩し、慢性腰痛の原因にもなります。減量は腰痛の予防や症状の改善にもつながる可能性があります。


ウゴービ®とは
GLP-1は食事のあとに小腸から分泌され、すい臓に働きかけてインスリン分泌を促すホルモンです。
GLP-1受容体作動薬はこの作用を補う薬で、血糖コントロールの改善に加え、食欲を抑えることで体重減少も期待でき、これまで2型糖尿病治療に広く使われてきました。
セマグルチド製剤「ウゴービ®」は肥満症治療薬として保険適用がありますが、処方できる医療機関が限られ、長期間の栄養指導など厳しい条件があるため、保険での治療開始は簡単ではありません。
そのため当院では、「ウゴービ®」を用いた肥満症治療を自由診療(自費)で提供し、医学的管理のもと安全に体重管理をサポートしています。


この治療を受けられない方
以下に該当する方は、本治療を受けることができません 。
- 21歳未満の方
- 妊娠中、授乳中、または妊娠の可能性がある方
- 他のGLP-1受容体作動薬(オゼンピック、リベルサス、ビクトーザ、トルリシティなど)やインスリン製剤を使用中の方
- 糖尿病治療中(薬あり)、甲状腺疾患のある方
- 膵炎、重度の胃腸障害、重度の腎機能・肝機能障害の既往がある方
- 癌が完解しておらず、現在もフォロー中の方
- 摂食障害の診断がある方
- うつ病や自殺企図の既往がある方
- 本剤の成分に対しアレルギーの既往がある方
- その他、医師が不適切と判断した方

ウゴービ®の効果
ウゴービ®による治療では、食欲を抑えることで無理のないエネルギー摂取量の調整が期待できます。
日本人・韓国人の肥満症患者さんを対象としたウゴービ®皮下注の第Ⅲ相臨床試験(NN9536-4382)では、食事療法・運動療法に加えて週1回のウゴービ皮下注射を68週間続けた結果、平均約13%の体重減少が報告されました。また、8割以上の方で5%以上の体重減少が認められています。
このように医学的な体重管理は、全身の健康だけでなく、関節の負担を減らし、動きやすい体を取り戻すための整形外科的な治療の一環ともいえます。

ウゴービ®の使用方法
「ウゴービ®」は、週1回ご自身で皮下注射する使い切りタイプの製剤です。ペン型注入器を使い、毎月決まった日に食事の時間に関係なく投与します。
用量は体調や副作用を確認しながら段階的に調整し、継続期間は医師と相談して決めていきます。
薬は受け取り後、冷蔵庫(2~8℃)で保管してください。使用後のペンは医療スタッフの指示に従って廃棄します。
注射を忘れた場合は、次回まで2日(48時間)以上あれば気づいた時点で投与し、2日未満の場合は1回飛ばして次の予定日に投与してください。


副作用について
比較的よくみられる副作用
治療開始後1ヶ月程度は、悪心・嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状が出現することがあります 。
多くは治療を続けるうちに軽快しますが、症状が強い場合や続く場合は、医師にご相談ください。
重大な副作用(頻度は稀ですが、注意が必要です)
- 低血糖
- めまい、ふらつき、冷や汗、動悸などの症状が現れることがあります。
- 自動車の運転など危険を伴う活動に従事する方は特にご注意ください 。
- 急性膵炎
- 嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛などが現れた場合は、直ちに投与を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
- その他
- 腸閉塞、胆嚢炎などが報告されています。

治療の流れ
初回カウンセリング:予約不要
- 肥満治療検討中である旨を受付にお伝え下さい。
直近の血液検査の結果や、お薬手帳をお持ちください。 - 専用の問診票をご記入いただきます
- 医師が運動器疾患(変形性関節症・腰痛など)の診察を行います
- 肥満治療開始が可能かどうかのスクリーニング※を行います
- 次回「肥満治療開始」のための診察予約をお取りいただき、ご帰宅となります
※スクリーニング基準
- BMIが25kg/㎡以上で、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する患者様
- 膵炎、低血糖、糖尿病などの既往がないこと
- その他、ウゴービ処方の禁忌がないこと
「肥満治療」開始:完全ご予約制
- スクリーニング結果の説明
※基準を満たさない場合は、医師より今後の治療方針をご提案します - 自己注射の方法について看護師より指導
- お薬1か月分をお持ち帰り
- 次回の診察予約を取ってご帰宅
- ウゴービ®注射開始から3ヶ月目までは、毎月1回、診察を受け、血液検査を行います。
治療開始から3か月目以降
- 一ヶ月に1回、診察を受けてください
- 医師の指導に従って、身長・体重計測、血液検査(必要な方のみ)、診察等を受けて下さい。
- 関節注射、理学療法士によるリハビリなどの治療を、必要に応じて組み合わせます。

治療費用
診察費用(税込)
| 自費初診 | 3,300円 |
| 自費再診 | 1,100円(診察、体重測定) |
| 血液検査 | 5,000円 |
ウゴービ®処方(税込、1か月分)
| 0.25mg | 15,000円 |
| 0.5mg | 24,000円 |
| 1.0mg | 35,000円 |
| 1.7mg | 46,000円 |
| 2.4mg | 57,000円 |
※0.25㎎から開始し4週間の間隔で増量が可能となります。
▶監修:辻本武尊(枚方大橋つじもと整形外科クリニック院長 医学博士)
