強剛母指

症状

乳児の頃から、親指の第一関節が曲がったままで伸びない状態を強剛母指とよんでいます。付け根の部分にしこりが触れることがありますが、あまり痛がりません。

病態

親指を曲げる屈筋腱というヒモがあり、さらに硬いトンネル(靭帯性腱鞘)を 通ります。屈筋腱がこのトンネルの出口で太くなると、このトンネルの中に入らなくなり引っ掛かるため指が伸びなくなります

診断

生後 3 か月以降になって親が親指を伸ばさないことに気が付くのが普通です。伸ばそうとしても伸びないことや、しこりがあることで判断します。

治療

治療の基本は抗生物質と排膿(膿の排出)です。それぞれの細菌やカビに効果がある抗生物質を内服して治療します。膿がたまっているときは、切開し排膿します。爪の下にまで膿がたまっていれば、爪を切除して膿を出す必要があります。

然治癒することがあるので放置するか副木や伸展装具を装着します。小学校入学前までに治っていなければ手術になることもあります。手術はこの狭くなったトンネルを開きます。 それによる障害はほとんどありません。