筋膜リリース注射
慢性的な痛みやこりにお悩みの方へ――
当院では、筋膜の癒着や緊張が原因で生じる痛みに対して、「筋膜リリース注射(ハイドロリリース注射)」を行っています。
当院の筋膜リリース注射は保険診療です

筋膜とは
筋膜とは、筋肉を包む薄い膜状の組織で、筋肉の動きを助けたり、筋同士の滑りを良くしたりする役割があります。筋肉の内部では、「筋内膜」「筋周膜」「筋外膜」といった層ごとの膜が存在し、これらも広い意味で筋膜に含まれます。

長時間同じ姿勢でいることや外傷により、筋膜が硬くなったり癒着することがあります。これにより筋肉の動きが悪くなり、血流も低下して炎症が慢性化。結果として、肩こりや腰痛などの持続する痛みの原因になります。
筋膜には多くの知覚神経が存在するため、炎症が続くことで痛みを感じやすくなり、悪循環に陥ることも。これが「筋膜性疼痛」と呼ばれる状態で、当院ではこのような痛みに対して筋膜リリース注射を行っています。

筋膜リリース注射とは
筋膜リリース注射は、超音波で針の位置を確認しながら、生理食塩水を注入して筋膜の癒着を剥がす治療法です。外来で行える短時間の治療で、注射は1カ所あたり30~60秒ほどで終了します。

この治療のメカニズムは2つあります。
- 癒着した筋膜を剥がし、筋肉の柔軟性と可動性を取り戻すこと
- 注入された水で炎症物質を洗い流し、炎症の悪循環を断つこと
数ヶ月~数年悩んでいた慢性的な痛みやコリも、注射直後から改善を実感するケースが多く、即効性が期待できます。効果の持続時間は個人の生活習慣や姿勢などにより異なり、数日~数ヶ月と幅があります。
慢性的な肩こりや腰痛にお悩みの方は、ぜひご相談ください。

対象となる方
- 首や肩のこりがひどい
- 腰痛が慢性的に続いている
- 肩甲骨まわりの動きが悪い
- 筋肉の一部を押すと痛みが強い
- 他の治療でなかなか改善しない痛みがある

施術の流れ
痛みの部位や日常生活での症状を確認し、筋膜由来の痛みかを評価します。
筋膜の緊張部位やトリガーポイントを触診したりエコー検査を行い、注射部位を決定します。細い針で注射を行います。1か所当たり30秒~60秒で終了します。
実施後は針を抜いて絆創膏を貼り、終了になります。
ご帰宅後に安静に過ごすというような制限は特にありません。
その後はリハビリと組み合わせて通院を継続します。

Q&A
筋膜リリース注射は痛いですか?
注射の際に多少のチクッとした痛みはありますが、短時間で終わるため大きな負担はありません。
筋膜リリース注射はいくらかかりますか?
当院では保険診療の範囲で行っており、費用は高くありませんのでご安心ください。
- 3割負担の方・・・210円
- 2割負担の方・・・140円
- 1割負担の方・・・70円
※診察料や検査料などが別途かかります。
詳しい費用については、診察時にご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。
注射の間隔はどのくらいですか?
一般的には、1回の注射で効果を実感して頂けます。場合によっては、一定の期間を設けて2回以上の施術を行う場合もあります。
どんな副作用がありますか?
一般的には重篤な副作用は少ないとされていますが、以下のような軽微な反応が出ることがあります。
- 注射部位の腫れや赤み、内出血
- 一時的な痛みや違和感
- 筋肉痛のような感覚(特に治療初期)
これらは通常、数日以内に自然におさまります。
注射の効果はどのくらい持続しますか?
効果の持続には個人差がありますが、一般的には2〜4週間程度の効果が期待されます。
特に首や肩の症状は、普段の姿勢や生活習慣が原因となっていることが多く、注射により一時的に痛みが和らいでも、直後から同じ姿勢をとり続けることで再発してしまうケースもあります。
そのため、生活環境や姿勢の見直しに加え、リハビリを併用していただくことで、筋肉や関節の柔軟性が高まり、再発防止や効果の持続がより期待できます。
当院では、注射後のリハビリサポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
筋膜リリース注射の後はリハビリをした方がいいの?
はい、リハビリの併用を強くおすすめしています。
筋膜の癒着が改善しても、姿勢や動作のクセを変えなければ、再び癒着や痛みが戻る可能性があります。正しい姿勢を保てるように、筋力トレーニングやストレッチなどで体の使い方を見直すことが重要です。
当院では、注射の効果を持続させるためのリハビリを実施しており、特にハイドロリリース後の一定期間は継続して受けていただくことを推奨しています。お気軽にご相談ください。

院長からの一言
院長つらいコリや慢性の痛みには、原因を見極めた的確な治療が必要です。筋膜リリース注射は、画像を見ながら安全に行える治療法ですので、安心してご相談ください。
▶監修:辻本武尊(枚方大橋つじもと整形外科クリニック院長・医学博士)
