リトルリーグ肩(上腕骨近位骨端線損傷)

症状

小学校高学年から中学生の時期に、野球など投球を行うスポーツで生じる肩痛の原因の一つです。上腕骨近位(肩側)の骨端線という成長軟骨部が繰り返しの投球動作により離開してきます。1球の全力投球や遠投で急に痛くなる場合もあります。
診断はX線検査により分かります。日常生活には、支障がないことが多く、見かけ上は肩の可動域制限もありません。

病態・診断

成長期の骨には、骨端線という骨が成長する軟骨部があります。成長期、特に急激に骨が伸びる時期は、軟骨部の結合が弱くなります。繰り返しの投球動作により、軟骨部が離開して痛みを生じます。肩をひねる動作で遺体を訴え、同部に圧痛を認めます。

治療

投球を1から3か月程度休止します。投球側の肩だけでなく、背骨や股関節などの柔軟性が低下していることが多くみられるので、投球休止中にしっかりストレッチを行います。ただし、肩の痛みが強くなるようなストレッチは避けましょう。投球休止が守れず、痛みを我慢しながら投げていると再発したり、まれに骨端線で骨がずれたりすることがあります。

投球開始時期

ほとんどの場合、投球休止により痛みは取れ、投球が可能となります。上腕骨近位部に圧痛が無くなり、X線検査で開大していた骨端線が狭小化し(左右差が無くなるまで待つ必要はありません)、シャドウピッチングでも痛みがなければ投球を再開します。

▶参考:日本整形外科学会
▶監修:辻本武尊(枚方大橋つじもと整形外科クリニック院長・医学博士)