足関節前方インピンジメント症候群
足関節後方インピンジメント症候群とは
足関節前方の異常な骨組織が衝突することや、滑膜や靭帯などの軟部組織が関節内に挟み込まれることにより、足関節の背屈時に疼痛が生じ、可動域も制限される状態を言います。
症状
サッカーなどのスポーツ選手に多く、スポーツ中に足関節前方に痛みが生じます。特に足関節を強く背屈させた時、足関節前方に痛みが誘発されるのが特徴です。

病態
骨棘(骨のトゲ)による骨性インピンジメントと軟部組織によるインピンジメントがあります。骨棘は足関節前方に加わる繰り返しの外力によって足関節前面の軟骨損傷が起こり、さらに足関節背屈動作による繰り返しの損傷が加わることにより生じると言われています。
サッカー選手ではボールが足関節前面に衝突することも一因となります。また捻挫の後遺障害による側観閲不安定性はこれらの病態をさらに増悪させます。
診断
身体所見
足関節前方に圧痛があり、足関節背屈時に痛みが誘発されます。しばしば足関節の不安定性を伴う場合があります。
X線検査
単純X線検査で脛骨下端前縁と距骨背側に骨棘を認めます。
CT・MRI検査
骨棘の位置や大きさの把握のためにCTを撮影することもあります。また足関節前方の滑膜炎や軟部組織の肥厚などが分かる場合があります。
治療とスポーツ復帰
安静、スポーツ活動の制限、理学療法、装具療法(足関節装具や足底挿板(インソール)による補高)、消炎鎮痛剤の投与、痛む部位への注射などがあります。

手術療法
保存療法では改善がない場合、骨棘や原因となる軟部組織などを切除する手術をすることがあります。関節鏡を用いて行うと、早期に荷重ができ、比較的早くスポーツ復帰が可能となることが多いです。
▶参考:日本整形外科学会
▶監修:辻本武尊(枚方大橋つじもと整形外科クリニック院長・医学博士)
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