成人期偏平足
原因
扁平足は発症する年齢によって、幼児期扁平足、思春期扁平足、成人期扁平足に分けられます。
中年以降に発症する偏平足を成人期偏平足と言います。
足にはアーチ構造があり、この3つのアーチにより効率よく体重を支えています。

内側のくるぶし下には内側アーチをつり上げる後脛骨筋の腱が通っています。

後脛骨筋腱が加齢によりゆるんだり、体重の急激な増加、長時間の立ち仕事や歩行で変性や断裂してしまうと、アーチが低下し足が扁平化します。成人期の扁平足は女性に多く発生します。

症状
成人期扁平足の症状は腫れや痛みです。多くの場合で内くるぶし下が腫れて痛みます。初期には足の扁平化は目立ちませんが、変形が進むと足裏や外くるぶしも痛むようになり、足関節の柔軟性がなくなり歩きにくくなります。
診断
足が扁平化し、かかとが外を向くようになると後ろから複数の足指が見えるようになります。重症度は体重をかけた時の足関節の角度をレントゲン像で評価します。
後脛骨筋腱断裂を疑えばMRIを撮ることもあります。
治療
成人期扁平足の治療は基本的に保存的療法で改善します。
偏平足は足のアーチが低下することで、足や膝、腰などに負担がかかりやすくなります。足に合ったインソールを使用することで、アーチを適切にサポートし、痛みの軽減や姿勢の改善が期待できます。
当院では、株式会社Withitと連携し、一人ひとりの足に合わせたオーダーメイドインソールを作成しています。専門的なフットスキャンをもとに、患者さんの足に最適なサポートをご提供します。
また、足指の筋肉はアーチを支えるのに重要なため、筋力強化する理学療法も有効です。太り過ぎの方は減量も必要です。

後脛骨筋腱が断裂して重症のケースでは腱移行手術を行うこともあります。

成人期偏平足は加齢による足部のアーチ構造の衰えが原因となります。多くは装具や靴を調整することで痛みが改善しまうので、いつでも御相談ください。
▶参考:日本整形外科学会
▶監修:辻本武尊(枚方大橋つじもと整形外科クリニック院長・医学博士)
当クリニックでは、患者様の症状や治療に合わせた疾患別パンフレットをご用意しています。
下記リンクからもダウンロードできますので、ご活用ください。

