仙腸関節障害
発症
仙腸関節は骨盤を作っている左右の腸骨と仙骨の間の関節です。この関節にはサイドステップや、片足に荷重するときに大きな力が加わり、その繰り返しによって関節の障害が発生します。腰痛の訴えで来院するため、病院で腰の骨や椎間板の検査を行っても原因が分からず、原因不明の腰痛とされることがあります。

仙腸関節の特徴
以下のような特徴があります。
- 痛みは背骨ではなく、骨盤の後上腸骨棘(矢印)の付近にあります。
- 女性アスリートに多い
- サッカー、ソフトボールなどの片脚に強い荷重のかかる種目に多い
- 他の原因による腰痛と合併することがある
- 休息によっていったん治っても、競技を再開すると再発することが多い

診断
以下のような徒手検査によって診断します。
- 仙腸関節に圧痛がある
- 仙腸関節にストレスを加えると痛みが再現される
- 片足立ちで痛みが再現される
- レントゲンやMRIで異常が見られない
- 仙腸関節のブロック注射が効く

治療・予防
以下のような治療・予防方法が用いられます。
- 痛みに応じて消炎鎮痛剤、ブロック注射
- 骨盤ベルト、コルセット
- 股関節や脊柱の可動性を高める体幹深部筋トレーニング

▶参考:日本整形外科学会
▶監修:辻本武尊(枚方大橋つじもと整形外科クリニック院長・医学博士)
