70代女性の3人に1人が骨粗鬆症! ――気づかないまま進行する“静かな病気”

こんにちは!
枚方大橋つじもと整形外科クリニックです。
突然ですが皆さんは「骨粗鬆症の検査」をしたことがありますか?
女性に多い骨粗鬆症
日本国内における骨粗鬆症の患者さんの数は、推計1280万人(男性300万人、女性980万人)で、特に女性に多くみられる疾患です。1)
骨粗鬆症の有病率(人口全体に対して特定の疾患にかかっている人の割合)は、女性で年齢が高くなるほど増える傾向にあり、50歳代女性の10人に1人、60歳代女性の5人に1人、70歳代女性の3人に1人、80歳以上の女性の2人に1人が骨粗鬆症といわれています。2)

このように骨粗鬆症の有病率は非常に高いものの、骨粗鬆症の健診を受けている人は全体の5%とも言われています。3)
骨折は高齢者の方にとっては大きなリスク
骨粗鬆症になると骨がもろくなり、ちょっとしたことで骨折をしやすくなります。骨粗鬆症は高齢者のADL(生活の質)に大きな影響を及ぼします。
例えば背中の骨折(椎体骨折)では腰が曲がることがあり、曲がっている箇所周辺の筋肉が緊張して痛みが生じます。痛みや腰の曲がりは体の動きを制限してしまうため、着替えにくい、歩きにくいなどADLの低下を招きます。

また、足の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)は直接的にADL低下や寝たきりに結び付き、生命予後を悪化させます。大腿骨近位部骨折者の10%が骨折後1年以内で死亡、50%が5年後に死亡するとの報告もあります。1)3)
骨折は介護が必要になる主な原因の一つ
骨折は、実際に介護が必要になる原因の一つとして知られています。
厚生労働省が行った調査では、「65歳以上の方が要介護者(※)となった主な原因」として運動器の障害(「転倒・骨折」「関節疾患」)が「認知症」や「脳血管疾患」、「高齢による衰弱」を抜いて最も多く、女性に限れば運動器の障害は全体の約3割を占めています。
※要介護状態である65歳以上の方を指します。要介護とは、「入浴、排せつ、食事等の日常生活の中でどの程度の介護・介助を必要とするのか」という介護の必要度合いをあらわすものです。

つまり、運動器の障害、特に転倒・骨折を予防することは介護予防に非常に重要であると言えます。
骨粗鬆症健診を受けましょう!
骨粗鬆症は気づかないうちに進行してしまう病気です。症状が出ていなくても、骨粗鬆症は誰にでも起こりうる可能性がありますので、定期的に検査・検診して骨の状態を確認することは重要です。また、骨粗鬆症だったとしても早めに治療を始めることができれば、骨折するリスクを下げることができます。末永く健康な状態を保つためにも、ぜひ検査・検診を受けてみてください。
当院では骨粗しょう症の検査を行っております。
ご希望の方は受付にてお申し出いただくか、お電話でもご予約いただけます。
検査は保険が適用され、自己負担は3割で約1,350円、1割で約450円程度です。
どうぞお気軽にご相談ください。
1)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会 編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版.ライフサイエンス出版.2015,4.p4
2)Noriko Yoshimura, et al.J Bone Miner Metab 2009;27:620-8.
3)数字でみる骨粗しょう症
