RSウイルスワクチン

RSウイルスは、小児や高齢者に呼吸器症状を引き起こすウイルスで、生後1歳までに約半数、2歳までにほぼすべての乳幼児が感染するとされています。
感染すると2~8日の潜伏期間の後、発熱、鼻水、咳などの症状が数日続きます。多くは軽症で自然に回復しますが、一部では気管支炎や肺炎などの下気道感染を起こし、喘鳴(ゼーゼーする呼吸)や呼吸困難などの症状が出ることがあります。
特に乳幼児では重症化することもあり、毎年多くの乳幼児が入院治療を必要とすることが報告されています。
対象者
妊娠28週0日から36週6日までの間に1回接種。
※接種後14日以内に出生した乳児における有効性は確立していないことから、妊娠38週6日までに出産を予定している場合は医師に相談してください。
予約方法
- 直接来院または電話やWebから予約ができます。
- かかりつけの方で受診日に合わせて接種したい方は、直接ご相談ください。
使用するワクチン
アブリスボ®(ファイザー社)
生まれたばかりの乳児は免疫機能が未熟で、自分で十分な抗体を作ることができません。母子免疫ワクチンとは、妊婦がワクチンを接種することで母体で作られた抗体が胎盤を通して胎児に移行し、出生直後から赤ちゃんを感染症から守る効果が期待できるワクチンです。
なお、同じRSウイルスワクチンでも「アレックスビー®」(GSK社)は母子免疫ワクチンとしては使用できません。
ワクチンの効果
妊婦の方が妊娠中に接種することにより、出生後の乳幼児のRSウイルス感染による下気道感染症(肺炎・気管支炎等)に対する予防効果が認められています。
| 有効性 | ||
| 日齢0日~90日 | 日齢0日~180日 | |
| RSウイルス感染症による 医療受診を必要とした 下気道感染症の予防 | 6割程度の予防効果 | 5割程度の予防効果 |
| RSウイルス感染による 医療受診を必要とした 重症(※2)下気道感染症の予防 | 8割程度の予防効果 | 7割程度の予防効果 |
※1 妊娠24週~36週の妊婦を対象としています。
※2 医療機関への受診を要する気道感染症を有するRSウイルス検査陽性の乳児で、多呼吸、SpO2 93%未満、高流量鼻カニュラまたは人工呼吸器の装着、4 時間を超えるICU への収容または無反応・意識不明のいずれかに該当と定義しています。
料金
定期接種期間で、接種券を持参された方は無料です。
上記期間外に、自費で接種希望される場合は、自費25000円+税(27500円)となります。
ワクチンの安全性
ワクチンを接種後に副反応がみられることがあります。主な副反応には、接種部位の症状(疼痛、腫脹、紅斑)、頭痛、筋肉痛があります。
また、海外における一部の報告では、妊娠高血圧症候群の発症リスクが増加する可能性があるという報告もありますが、結果の解釈に注意が必要であるとされています。薬事承認において用いられた臨床試験では、妊娠高血圧症候群の発症リスクの増加は認めませんでした。
接種を受けられない方
以下の方は、接種を受けることができません。
- この予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーを呈したことがある方
- その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する方
また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。
- 発熱してい
- 重篤な急性疾患にかかっている。
接種に注意が必要な方
以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する方
- これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
- けいれんを起こしたことがある方
- 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
- 組換えRSウイルスワクチン(母子免疫ワクチン)の成分に対してアレルギーを起こすおそれのある方
- 妊娠高血圧症候群の発症リスクが高いと医師に判断された方や、今までに妊娠高血圧症候群と診断された方
- 血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を実施されている方
RSウイルスワクチンについて詳しい情報は厚労省HPをご確認ください。
