【磯釣り】大型グレを求めて【院長の人生ノート12】

磯釣りでは種々の魚が釣れますが、特に夢中になったのは磯釣りの中でも花形とされる大型のグレ(メジナ)釣りです。昔から「エビで鯛を釣る」という言葉がありますが、タイではないですがまさに「エビでグレを釣る」という釣りです。オキアミという小さなエビを針につけて海中に流しこみ、大海を泳ぐグレがいる層まで落とし食わせます。
ただし、魚は以外に賢く、ただエサ流し込むだけではエサを食べて針にかかってくれません。針につけたエサの周りに「撒き餌」と言われるエサをばらまき、本命の針のついたエサを‘同調’させて魚をだまします。ただ、口で言うのは簡単でも実際に同調させるのが中々に難しく、風向きや海の流れ(潮)を読み、自分のエサと撒き餌がどこにあるのか、さらに、グレがいそうな場所にそのエサをタイミングよく流し込むことでグレがエサを咥えるのです。これらのことを頭の中で想像しながら待ちます。

また、釣り糸の太さや針の大きさも重要な要素です。特に釣り糸の太さは非常に重要で、太すぎると切れにくいですが魚が違和感を感じてエサを食べてくれず、細いと魚はエサを食べてくれますが、いざ魚が掛かってもすぐに糸が切れてしまい釣り上げることができません。これらをバランスよく組み合わせ、グレを掛けてファイトしたのちに釣り上げるわけですので、苦労して大きなグレを釣り上げた時の喜びは何者にも代え難いものがあります。勿論、釣れる魚はグレだけではなく、マダイやイサキ、ブリなど、様々な高級魚たちが釣り人を楽しませてくれます。

ただし、こんなに楽しい磯釣りにも唯一の欠点がありました。それは磯釣りをするのに非常にお金がかかるということです。道具代やエサ代、ガソリン代などが主な出費となるわけですが、例えばエサ代などは1回の釣行で3,000~4,000円はかかっていたため、まさに「人間のエサ代より魚のエサ代が高い」状態だったのです。当然、自分で生活費を稼いでいた私には金銭的な余裕は全くなく常に金欠でした。まだ20代だった私は、当然オシャレなどにも気を遣いたい年頃でしたが、釣りに行くためにお金を節約する必要があり、服などはほとんど購入できず、学校には毎日部活のジャージ姿で通っていました。
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