【最後の札幌】病棟係として北大病院へ【院長の人生ノート37】

せき損センターでの半年間は忙しさの中であっという間に過ぎ去り、2019年4月からは大学病院の脊柱班で「病棟係」として半年間の勤務をすることになりました。病棟係とは、北大整形の大学スタッフの中で各班の一番若手が担うポジションで、サブスペシャリティを選択したあと病棟係を務めて初めて、脊椎や下肢・上肢といったそれぞれの分野の医師として「認定される」という伝統がありました。役割としては、病棟患者の入退院の調整や、後期研修で各班をローテートで回ってくる若手医師の教育を一任されます。
大学での半年間は自分で診察や執刀する手術はそれほど多くありませんが、入院調整する際に病態をチェックし、それぞれの病態に応じた術式を確認するということは非常に勉強になりました。また大学ならではの重症患者に対する手術や、長時間手術も多く、それらの手術の術後管理も含めて大変勉強になりました。

半年の大学勤務のあと、私は函館中央病院に転勤が決まっておりました。実は、大学院を卒業する際に大学での病棟係を終えた後、大学に残らずにそのまま市中病院で脊椎外科医としてキャリアを積むことを希望しました。実は、以前から最終的には出身地の大阪に戻ることを考えていたため(妻には結婚する際に将来的に大阪に行くことを言っておりました)、大学でのキャリアよりも、医局を出やすい市中病院でのキャリアを選んだのです。
病棟係後の市中病院でのキャリアは函館中央病院か北海道せき損センターのいずれかに脊椎外科医として配属されることになり、私と同期の太田君(2019年10月から半年間の病棟係)とでどちらかを選ぶことになりました。どちらも脊椎手術を多く行っている病院として全国に名の知られた施設ですので、脊椎外科医として十分なキャリアを積むことができます。話し合いの結果、私は2019年10月から函館中央病院に、太田君は2020年3月から北海道せき損センターに配属されることになりました。
札幌では後期研修医として大学病院に戻った2013年4月から函館にいく2019年10月まで、大学院生やその後の病院勤務も含めて6年余りを過ごしました。この間に、仕事だけでなく、結婚や2人の娘も誕生し、プライベートの面でも大きな変化を過ごした非常に思い出深い土地となりました。名残惜しい気持ちもありながら、2019年10月、函館に転居し函館中央病院に脊椎外科医として配属されました。
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