【1日2登山】ある日の室蘭での休日【院長の人生ノート26】

先述したように、室蘭は曇り空が多く、カラッと晴れる日が少ない土地でした。かといって憂鬱な天気に引きずられず、室蘭でも楽しい研修生活を送ることができました。特に記憶にあるのは室蘭から比較的近い場所にある羊蹄山と有珠山を1日で登山したことです。
ある夏の日の休日、私は時間があったのでふと羊蹄山に登ってみようと思い立ちました。羊蹄山は標高1,898mの名峰で「蝦夷富士」とも呼ばれる美しい形をした山です。折角室蘭にいるのだから、一度登ってみたいと思い、ネットで検索すると約9時間で登って降りることができると書いてありました。私は昔から登山のスピードは速く、大学時代なども友人と四国の剣山や石鎚山といった山に登ったときも常に1番早く登っていました。なので、今回も1日あれば十分に下山までできるだろうと考えたのです。
ただ、さすがに暗くなって下山するのは危険ですので、できるだけ早い時間から登山を開始しようと考え、朝の7時から登山を開始しました。羊蹄山は標高100mほどの場所から登山口があり、気持ちのいい朝日を浴びながらすいすいと登山することができました。頂上からは倶知安(くっちゃん)平野の素晴らしい景色を堪能し、食事を摂ってから下山するとまだ午前11時半でした。つまり9時間予定の登山が4時間半で終わってしまったのです。

さすがにまだ午前中で体力も余裕があったため、私は折角の休日が勿体なく感じました。そこで、もう一つ山を登ってみようと考え周辺の山でいいところはないか検索すると有珠山が見つかりました。有珠山は標高こそ737mしかありませんが、火山として有名で羊蹄山にも負けず劣らずの名峰です。活火山であるため頂上までの登山は禁止されていますが、展望台のある標高530m付近までは登山することが可能です。そこで火山見学のために有珠山に登ることに決めました。
午後1時ごろに有珠山に到着し登山を始めました。530mまでの登山ですので、午前中に登った羊蹄山の約1/4の距離です。体力も十分にあったため、私はすぐに登れるだろうと楽観的に考えていましたが、午前中に2,000m弱の山を登って下りた疲労は見えないところに蓄積していました。思ったよりも500mの登山がきつく、午前中の登山の数倍のしんどさがあったように記憶しています。それでも何とか標高530mの展望台の場所まで登り、有珠山から上る噴煙を観察してから下山、帰宅の途に着きました。1日に2つの名峰に登れたことは今でもいい思い出となって残っています。
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